「弓道を始めてみたいけれど、道具を全部そろえたら高そう……」
これから弓道を始める人にとって、気になることの一つが費用ではないでしょうか。
結論からいうと、弓道は最初から弓・矢・弽・弓道衣をすべて自分で購入しなければならないわけではありません。
全日本弓道連盟も、初心者は道場の道具を使用できることが多く、上達に合わせて弓具や服装をそろえていくと案内しています。
そのため、弓道を始める費用は「高校の弓道部」「大学の弓道部」「地域の初心者教室」「一般の弓道会」など、どこで始めるかによって大きく変わります。
この記事では、2026年8月時点で確認できる弓具店や公共施設などの情報を参考に、初心者が考えておきたい初期費用と継続費を整理します。
弓道を始める費用は「何を借りられるか」で大きく変わる
弓道の費用を考えるときに、最初に確認したいのが弓具の貸し出しです。
全日本弓道連盟の初心者向けFAQでは、初心者は道場の道具を使用できることが多く、基本的には大きな費用をかけずに始められると案内されています。
つまり、これから弓道を始める人がいきなり自分の弓や矢を購入する必要はありません。
初心者が最初に確認したいこと
- 弓を借りられるか
- 矢を借りられるか
- 弽を借りられるか
- 弓道衣はいつから必要か
- 教室代・部費・会費はいくらか
特に弓は、自分に合った弓力が分かる前に購入すると買い直しにつながることがあります。まずは指導者のもとで借りた弓を使い、自分に合ったものを確認していくほうが安心です。
初心者が購入する弓具・服装はいくらくらい?
弓具の価格は、素材・メーカー・仕様などによって大きく異なります。
2026年8月時点で確認できる国内弓具店の販売価格を例にすると、初心者向けの弓道衣セットは1万4,000〜1万5,000円前後から販売されています。
例えば翠山弓具店では、男性用の上衣・袴・角帯・足袋・風呂敷の5点セット、女性用6点セットが15,000円前後の価格帯で販売されています。
個別に購入する場合も価格差があります。小山弓具では、白の弓道衣が4,000円〜、ポリエステル製の黒袴が8,000円で販売されています。
| 用品 | 初心者が考えておきたいこと |
|---|---|
| 弓道衣・袴など | セットなら1万数千円程度の商品もある |
| 弽 | 手との相性が重要。初めては試着・相談がおすすめ |
| 矢 | 自分の矢束などに合わせて選ぶ |
| 弓 | 初心者は貸出品から始められる場合がある |
| 弦・下がけなど | 使用に伴い交換する消耗品 |
「弓道を始める=最初に一式購入する」ではないことを覚えておきましょう。
弓道衣セットの価格を比較してみる
弓道衣・袴・帯・足袋などは、初心者向けセットとして販売されていることがあります。
楽天市場で現在の価格やセット内容を確認しておくと、必要な予算をイメージしやすくなります。
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※所属する学校・道場で指定品がないか、購入前に確認してください。
高校の弓道部で始める場合の費用
高校の弓道部では、学校が所有している弓や矢を使用できる場合があります。
その場合、入部直後から高額な弓を購入する必要はなく、弓道衣・袴・足袋・弽など、個人で使用するものを順番にそろえていく形になります。
ただし、高校ごとに必要なものは大きく異なります。
- 部費
- 弓道衣
- 弽
- 矢
- 大会参加費
- 交通費
- 合宿費
などが発生する可能性があります。
入部前に一式購入しない
学校によって指定品や購入時期が決められている場合があります。弓具店へ行く前に、顧問や先輩から必要なものを確認しましょう。
大学の弓道部で始める場合の費用
大学弓道でも、部が所有している弓具を初心者へ貸し出している場合があります。
一方で、大学では通常の稽古に加えて、リーグ戦・インカレなどの大会や遠征、合宿などが行われる部もあります。
そのため大学弓道の費用は、単純な「弓具代」だけでは判断できません。
入部を検討するときは、
- 入部費・部費
- 弓具購入費
- 大会参加費
- 交通費
- 遠征費
- 合宿費
まで確認しておくと、年間で必要になる金額を把握しやすくなります。
大学によって活動規模は大きく異なるため、「大学弓道なら年間○万円」と一律に考えないほうがよいでしょう。
社会人・一般から弓道を始める場合の費用
社会人から弓道を始める場合は、まず地域の初心者弓道教室を探す方法があります。
初心者教室では弓具を借りられるケースもあり、自分用の弓を購入する前に弓道を体験できます。
教室料金は地域によって異なりますが、実例として北九州市スポーツ協会が2026年に実施している初心者弓道教室では、12回で8,400円となっています。
つまり、社会人だからといって「最初に10万円以上用意しなければ弓道を始められない」とは限りません。
まず初心者教室などで始め、継続すると決めてから必要な弓具をそろえていく方法もあります。
道場を利用するたびにかかる費用は?
弓道を継続すると、弓具代以外に道場利用料が必要になることがあります。
ただし、これも施設によって大きく異なります。
例えば2026年現在、武蔵野総合体育館の弓道場は個人利用3時間400円、盛岡市弓道場は一般利用が1時間70〜90円となっています。
公共施設を利用できる地域では、比較的少ない負担で稽古できる場合があります。
一方、弓道会へ所属する場合は、道場利用料とは別に年会費などが設定されていることもあります。
社会人が始める場合は、
- 初心者教室の受講料
- 道場利用料
- 弓道会などの会費
- 弓具代
を分けて確認すると分かりやすいでしょう。
弓道を続けると定期的にかかる費用
弓や弽などは長く使用することがありますが、弓道には消耗品もあります。
代表的なのが弦・下がけ・足袋などです。
例えば小山弓具の2026年8月時点の商品を見ると、合成弦には550円の商品から2,000円を超える商品まで幅があります。
交換頻度は稽古量や使用状況によって異なるため、「年間○円」と固定するより、消耗したら交換する費用として考えておくとよいでしょう。
さらに、審査や大会へ参加するようになれば、参加料・登録関係費・交通費などが加わることがあります。
結局、弓道を始めるにはいくら用意すればいい?
初心者の場合は、総額を先に決めるより、次の3段階で考えると分かりやすくなります。
| 段階 | 主な費用 |
|---|---|
| ① まず体験する | 初心者教室・体験料など |
| ② 続ける | 弓道衣・袴・足袋・弽など |
| ③ 上達してから | 矢・弓など自分専用の弓具 |
費用を抑えて始めるなら
「初心者教室・部活動などで借りる → 続けると決める → 個人用の弓具を少しずつそろえる」という順番がおすすめです。
初心者が費用を抑える5つのポイント
1.最初から弓を購入しない
初心者は弱い弓から始め、上達に合わせて身体に合った弓を使用していきます。
貸し出しがあるなら、最初から自分の弓を購入する必要はありません。
2.学校や道場の貸し出しを確認する
借りられるものを購入してしまうと、不要な出費になります。
入部・入会前に確認しましょう。
3.弓具セットも比較する
弓道衣・袴・帯・足袋などは、初心者向けセットとして販売されていることがあります。
単品購入とセット購入の両方を比較するとよいでしょう。
4.安さだけで弽を選ばない
弽は手に直接装着して使用する重要な弓具です。
価格だけで選んで買い直すより、自分の手に合ったものを選ぶほうが結果的に無駄を減らせます。
詳しくは、弽(ゆがけ)の選び方も参考にしてください。
5.必要になる時期を指導者へ確認する
「いつか必要になるから」と一度に購入する必要はありません。
今の稽古段階で必要なものからそろえましょう。
弓道はお金のかかる趣味?
弓・矢・弽などをすべて自分用にそろえれば、まとまった費用が必要になります。
そのため、道具だけを見ると「高そう」と感じるかもしれません。
一方で、初心者の段階では借りられる弓具があることも多く、公共弓道場には数百円程度で個人利用できる施設もあります。
また、弓などは毎月買い替えるものではありません。
したがって弓道は、始め方によって初期費用をかなり調整できる趣味と考えるほうが実態に近いでしょう。
よくある質問
弓道を始めるのに10万円以上必要ですか?
必ずしも必要ではありません。全日本弓道連盟も、初心者は道場の道具を利用できることが多いと案内しています。まず体験や初心者教室から始め、必要な弓具を段階的に購入できます。
初心者でも自分の弓を買ったほうがいいですか?
最初から購入する必要はありません。初心者は弱い弓から始め、上達に合わせて身体に合う弓を使用していくため、購入時期は指導者へ相談しましょう。
弓道衣はいくらくらいですか?
製品によって異なります。2026年8月時点では、上衣・袴・帯・足袋などを含む初心者向けセットが1万4,000〜1万5,000円前後で販売されている例があります。
社会人でも安く始められますか?
初心者教室や弓具貸し出しのある環境を利用すれば、初期費用を抑えられる可能性があります。まず住んでいる地域の弓道連盟・体育施設などで初心者教室を探してみましょう。
まとめ|弓道は最初から一式そろえなくても始められる
弓道の費用は、学校・道場・弓道会などどこで始めるかによって大きく変わります。
特に初心者が覚えておきたいのは、最初から弓具一式を購入する必要はないということです。
- まず貸し出しの有無を確認する
- 初心者教室や体験を利用する
- 弓道衣や弽など必要なものからそろえる
- 弓や矢は指導者へ相談してから購入する
- 道場代・部費・遠征費なども確認する
「いくらかかるから始められない」と総額だけで判断せず、まず近くの道場や学校で何を借りられるのかを確認してみてください。
参考情報

